レンタル「ダーク・フェアリー」
これが1973年のテレビ映画「地下室の魔物」のリメイクで、脚本を「ミミック!」の脚本を書いたマシュー・ロビンスとデル・トロ先生が共同執筆し、音楽に「ヘルボーイ」のマルコ・ベルトラミを迎えてるってことで、ちょっぴり期待しながら見始めたんですが、これがのっけからハリウッド的なカメラワークでねえ。クレーンカメラを使って、これでもかってくらいに怖いでしょう!光線を発しているんだけど、早くに魔物の姿を写しちゃうので全然恐怖心が煽られないんですよねえ。
またお父さん役のガイ・ピアースの恋人のケイティがあまりきれいとも言えないところに子役のベイリー・マディソンちゃんがこれまた可愛くないのが残念。それなら不気味系チャイルドで行けばいいのに、怖いと言いながらも好奇心で魔物の存在を証明するために頑張っちゃったりする普通の女の子なもんだから、なにに萌えたらいいのかさっぱりで…逆に「ロスト・アイズ」「永遠のこどもたち」の良さを再確認するような形になってしまいました。
最後のオチの事も考えるとオリジナルと同じように夫婦の物語にするか最後を大胆にアレンジしてグレムリンみたいにしてしまった方が返って良かったと思うんだけどなあ。あれだけ魔物プッシュなら「グレムリン」みたいにしてクリーチャー(魔物)のVFXを活かした方が面白かったんじゃないかなあ。途中、屋敷の庭に池があって底に鯉が泳いでいてケイティが「日本の鯉よ」って鯉の強さを説明するシーンの映像が印象的でした。まあ、監督さんが「BATMAN」シリーズの作画を手がける伝説的コミック・アーティストのトロイ・ニクシーさんって方なので…映像的に切れがなかったような気もしますねえ。
映画『ダーク・フェアリー』予告編
「ヘルボーイ」「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが脚本・製作を務めて英国のカルトTVムービー「地下室の魔物」を完全リメイクしたサスペンス・スリラー。家族とともに古い屋敷に引っ越してきた少女が地下室で遭遇する戦慄の恐怖を、ゴシック・テイストあふれる繊細なタッチで描く。出演は「エイプリルの七面鳥」のケイティ・ホームズ、「メメント」のガイ・ピアース、「マイ・ブラザー」のベイリー・マディソン。監督はコミック誌のイラストレーターとして活躍し、本作で長編監督デビューを飾ったトロイ・ニクシー。
アメリカ、ロードアイランド州。両親の離婚で心に傷を負った小学校低学年の女の子サリー。建築家の父アレックス・ハーストは、恋人のキムと修復作業に当たっていた郊外の古い屋敷にサリーを呼び寄せ、気分転換にとそこで一緒に暮らすことに。ところが引っ越して早々に、彼女は得体の知れない何者か話しかけてくる声を聞くようになる。やがて声が聞こえてくる地下室の小さな扉に辿り着いたサリー。しかしそれは、決して開けてはならない禁断の扉だったのだが…。
<allcinema>
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マクノスケさんは本当に劇場、DVDに限らず、いろんな映画をご覧になられてるんですね(*^。^*)
勉強になると言うか、凄いな~といつも感心してしまいます!
私も若い頃は友人とよく映画館にも行ってたし、TVで放送される映画なんかもよく観てましたが、最近はとんと見なくなってしまいました(T_T)
最後に観に行った映画ってなんだったっけ…
あっ、『LOVE まさお君が行く!』だったかな(^^;
マクノスケさんを見習って、いろんな物を吸収したいな!