「ペテロの葬列」読了

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おととし2011年5月2日から静岡新聞の夕刊で連載されていた
宮部みゆきの「ペテロの葬列」!
今年2013年7月22日の546話で連載が終了していたのですが…
実は350話(2012年10月辺り)で犯人に繫がる手がかりを三郎さんが
探すくだりがメッチャ長くて…根負けしてしまい…
部屋の片隅に新聞が山積みになってました。

今日、思い立ちまして…190話分を一気読みしましてですね。
なんとか読み終えることが出来ました。

いや~でもねえ。本当に面白くなるのは450話過ぎた辺りからかなあ。
そこで第2の事件が起きたりして一気に事件が解決するのかと思いきや!
そのあと物語が意外な方に展開!
いや~なんか、三郎さんがお金持ち生活を窮屈に感じ始めるくだりが
ありまして…これは三郎さんは広報室をやめて、いよいよ探偵になるのか?
なんて脳天気な事を考えていたんですよ。

私としては、以前から(「誰か」「名もなき毒」)三郎さんはノイローゼにならないのかなあ?
よっぽど奈緒子さんのこと愛してるって事のなのかもしれないけど…
なんか、この三郎さんの家庭だけが何となく理想的過ぎて…
もしかして、事件=現実、家庭=メルヘンって感じで
その対比を楽しんで下さいねえ~って言う宮部さんの意図なのかなあとも
思っていたんですが…そうじゃなかったんですねえ。

ここからネタバレしています。ネタバレOKの方のみご覧下さい。

それどころか奈緒子さんの方が家庭で理想的夫を勤めている三郎さんの
もう一面、事件に関わることで生き生きと輝いている三郎さんに嫉妬
してしまうと言う…かなりシビアな展開。

途中で三郎さんが娘の桃子ちゃんに「ホビットの冒険」の読み聞かせをしたり
いっしょに「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のDVDを見たりするシーンも登場。
指輪に囚われた者を「悪は伝染する」と喩えたり…
娘と別れるシーンでも「指輪物語」を引用。
そして物語の最後…

私の<滅びの山>は、どっちだ。

で終わるんですよ!
滅びの山はフロドたちが指輪を捨てに行く山です。
平和だったシャイアから冒険の旅に出たフロドの旅立ちの心境を
表していると思われ、これから三郎さんが探偵となって事件の荒波に
飲まれていくことを予期させる上手い例えだと思われます。
さすが宮部さん!やってくれるなあ~!と声を上げてしまいました。
北見さんの意志を継いで探偵さんとしての再出発、期待してますよ。三郎さん!

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