スティーヴン・キング「不眠症」読了

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ITから7年後の1992年メイン州デリー(架空の街)が舞台です。
妊娠中絶支持派の女性活動家がデリーの街で講演会を開くことになり、
それを巡って世間では擁護派と反対派の団体がデモ運動を起こし、
デリーでも不穏な動きが起こります。
そんな中、70歳の主人公ラルフが奥さんの死がきっかけで不眠症になり、
そのあと段々と人や景色がオーラで包まれている神秘体験をしていくんですが、
ついには「チビでハゲの医者」(背が低くハゲで白衣を着ている謎の生命体)
のふたりが見える様になり、そのふたりが人の死を司る別次元の人物と知り、
彼らから、活動家の講演会で起きる未曾有の大惨事を防ぐために働いて
欲しいと告げられます。やがて同じパワーを持つ近所に住む奥さんの友人の
ロイスも仲間となり、ふたりでこの惨事の解決に乗り出していきます。

オーラから人の考えを読んだり、パワーを手の先から矢のように
放って武器として使えるところは エスパー(超能力者)もの
他人のオーラを吸収してエネルギーを得て若返っていくところは、
ヴァンパイア(吸血鬼)もの、と言うか
映画の「スペース・ヴァンパイア」を思い出したりしました。
やはり読んでいて、なぜラルフとロイスが彼らに選ばれたのかとか、
ラルフが言っていたように…
他の災害などで多くの人が死んでいるのに、
なぜ、今回、例外的に、ラルフたちがその惨事を
防ぐようにしなければならなかったのか…

が、すごく気になってイッキに読んでしまったわけなんですけど、
キング的にそこが肝だったわけですね。

もちろん、いつもの街の人達の描写や暗くてジメジメしたところで
繰り広げられる血なまぐさい対決も健在!
で、事件そのものは「ザ・スタンド」や「IT」の時のように、
その割りに早く終息して、その後がもう、嫌な予感しかしないよーの連続。
だけど、最後の最後は泣けちゃって。
いや、これって「呪われた町」+「IT」+「タリスマン」+「デッドゾーン」の要素を、
凝縮して、老いや生きる事を正面から見据えた力作だったんだ…
とちょっと目頭が熱くなりました。

ここで、微妙にねたばれ。ねたばれOKな人は読んでやって下さい。

って、読み終わって、
これってもろダークタワーにつながってるじゃん!
って言うのが、率直な感想でした。
で、よせばいいのに 「ダークタワー」のウィキペディア 見ちゃったら、
リンクの欄に「不眠症」のその人物の名前が書いてあって
「あ!そういうことか!」って…

いや、どういうふうに出るのかは知りませんが、
そーゆーふうにつながってたんだ…。
あるふたりの人物を救う…って、
もしかして…あの人とあの人?
とか妄想してしまって…
いや、これ、知らないで読んだ方が、きっと驚いたろうなあ。
残念…って、ちょっぴり思ってしまったのも事実です。

…ってことは、、これってある意味、そういう点で、この作品、
「IT」の序章みたいな感じなんじゃあとか思っちゃったわけです。
ウィキペディアには「不眠症」のその人物がとっても重要と書いてあって…
他にも「アトランティスのこころ」と「なにもかもが究極的」に登場する
人物の名前が書いてるのですが、
ダークタワー関連本の発行順に読んでいくと、
ローズ・マダー Rose Madder (1995年)
デスペレーション Desperation (1996年)
レギュレイターズ The Regulators (1996年)
を読まないと「ダークタワー」Ⅳに辿り漬けないんですけど…
そのあとも…
アトランティスのこころ Hearts in Atlantis (1999年)
エルーリアの修道女 - The Little Sisters of Eluria (1999) 『第四解剖室』に収録
ブラックハウス Black House (2001年)
なにもかもが究極的 Everything's Eventual (2002年)
で、やっと「ダークタワー」Ⅴを読めるようになるんですけどねえ。
関連本だけで10冊…残りの「ダークタワー」が11冊。
出来れば今製作中の「ダークタワー」の映画(2017年2月にアメリカ公開予定)
には間に合わせたいんですよ。日本公開が半年後と仮定して来年の夏?
あと1年で21冊も読めないような…。(涙)
この際、この3作品(ローズ・マダー、デスペレーション、レギュレイターズ)を
抜かして(もちろんそのあと読みますが…。)
「アトランティスのこころ」と「なにもかもが究極的」を読んで、
「ダークタワー」Ⅳ~Ⅶを読むってのは…ダメなのかなあ~。(´Д`)
ちょっと考えてみます~。
で、「IT」のマイク・ハンロンが出ているのは気づきましたが、
(もちろんローランドも)他にも「ペットセマタリー」のケイジが出てくると
amazonのカスタマーレビューに書いている人がいましたが、
全然気づきませんでした。(昔読んだので忘れてる!)ダメだなあ。

追記:23:20 
あれからいろいろ調べたら「ローズ・マダー」も中間世界が
出てくるそうで…やはり順番に読んでいくことに決めました。



不眠症 Insomnia (1994年)
上巻あらすじ
70歳の老人、ラルフの睡眠時間は日に日に短くなり、ついに幻覚を見るようになる。自分は狂いはじめているのか?孤独に「チビでハゲの医者」が放つ悪意に怯える日々を過ごすラルフ。一方、妊娠中絶支持派の女性活動家の講演が近づき、穏やかな町・デリーは憎悪と反目に染められていく
―人知を超えた邪悪な存在が迫りくる。

下巻あらすじ
運命を司る、「別次元の存在」たち。そのうちのひとりが今、デリーの町を皮切りに世界を破滅させようとしている。阻止できるのは、その秘密を知ったラルフと長年の女友達、ロイスの老人ふたりだけ。残された時間はわずか。老いのもたらす非力さを自覚しながらも、世界を救うため、ふたりは立ち上がった。


[ダークタワー関連の本]
呪われた町 Salem's Lot (1975年) ← 読了
ザ・スタンド The Stand (1978年) ← 読了
ダーク・タワー 第一巻「ガンスリンガー」 The Gunslinger (1982年) ← 読了
タリスマン The Talisman (1984年) ← 読了
IT-イット- It (1986年) ← 読了
ドラゴンの眼 The Eyes of the Dragon (1987年) ← 読了
ダーク・タワー 第二巻「運命の三人」 The Drawing of the Three (1987年) ← 読了
ダーク・タワー 第三巻「荒地」 The Waste Lands (1991年) ← 読了
不眠症 Insomnia (1994年) ← 読了
ローズ・マダー Rose Madder (1995年)
デスペレーション Desperation (1996年)
レギュレイターズ The Regulators (1996年)
ダーク・タワー 第四巻「魔道師と水晶球」 Wizard & Glass (1997年)
アトランティスのこころ Hearts in Atlantis (1999年)
エルーリアの修道女 - The Little Sisters of Eluria (1999) 『第四解剖室』に収録
ブラックハウス Black House (2001年)
なにもかもが究極的 Everything's Eventual (2002年)『幸福の25セント硬貨』に収録
ダーク・タワー 第五巻「カーラの狼」 The Wolves of the Calla (2003年)
ダーク・タワー 第六巻「スザンナの歌」 Song of Susannah (2004年)
ダーク・タワー 第七巻「暗黒の塔」 The Dark Tower (2004年)

 今日の調子

いや~本読んでたらすっかり録画した番組が貯まってしまいました。
「精霊の守人」「真田丸」「ブラックリスト」
そして、しそさんからお借りしてる「浅見光彦ミステリー」
…明日どこまで見られるのか?

って「相棒」!反町さん続投が決まってホッとしています。
映画にもなるそうで…良かったよ~。

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