スティーヴン・キング「ローズ・マダー」読了

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DVに苦しむ主婦のローズが家を飛び出して逃げる過程と
それを執拗に追う夫ノーマンの壮絶な逃走劇が描かれています。
しかも夫は警官でローズに警官はみな兄弟みたいなものだから
どこに逃げても捕まえることが出来ると洗脳していて…
それらの恐怖に怯えながら、とある施設で暮らし始め、
仕事ややがてはパートナーにも巡り会います。
ひょんな事から異世界に通じている1枚の絵画を手に入れたローズ。
しかし夫ノーマンの手はすぐそこに迫ってきて…。

脳出血で入院する前の7月から読み始め…
やっと先週の土曜日(10/15)に読み終わりました。
いや~、いつもそうなんですけど、今回も上巻でつまずきまして…
読めども読めども進まず、どうしたもんかと思ったんですけど、
下巻のローズとノーマンの事実上の一騎打ち辺りのサスペンス描写が
さすがキングでぐいぐい読ませて戴きました。
それを言うとローズを追いかけてくるノーマンの
太文字で書かれている心理描写のシーンも面白かったんですが…
いかんせん、これ、ファンタジーなんですよね。

異世界と現実にそれぞれローズがいて、
1枚の絵でこちらからあちらに行くことが出来るっていう…
それに理由とか理屈とか誰が描いたとかそういうのはなくて、
そういう世界観なんだっていう設定にイマイチ乗れず、
あちらの世界に行くと途端に読むスピードが遅くなるって感じでした。
まあ、それでも、ローズの恋人になる人が連れて行ってくれた場所にあった木と
その下に住むキツネが、あちらの世界に行くことによって、
力を得てしまったローズの怒りと力を鎮める存在に成っていくところなんかは、
グリーンマイルなんかを思い出してしまって、キングらしいなあと思いました。
力を得た者には見返りが来るんですね。

ローズをかくまってくれる施設の女性アンナが
「不眠症」に出てくる女性活動家と関係があったり、
彼女のごひいきの作家が「ミザリー」の作者だったりと、キングワールド健在。
「ダークタワー」の「ラドの都」に触れるシーンもあるらしいのですが
わからなかった!

これまた毎度のことですが…
宮部みゆきさんの「過ぎ去りし王国の城」を先に読んでまして…
あ~「ローズ・マダー」オマージュだったんだなあと合点が行きました。
宮部先生、どんだけキングのことを愛しているんだろうか。(笑)
今、「デスペレーション」を少し読んでいるんですが「ローズ・マダー」よりは
自分好みで普通の速度で読めそうです。

ローズ・マダー Insomnia (1995年)
上巻あらすじ
このままでは、殺される―ある朝、シーツについた小さな血の染みをみつけて、ローズはそう口にしていた。優秀な刑事の夫ノーマンも、家ではサディストの暴君。結婚後の14年間暴行を受け続けたローズは心身ともにもう限界だった。逃げだそう。あの人の手の届かないところへ―。だが、家出をした妻をノーマンが許すはずがない。残忍な狂気と妄執をバネに夫の執拗な追跡が始まった。

下巻あらすじ
逃げた先の街でローズが見つけた不思議な絵は、異世界への入口となった。描かれているのは神殿の廃墟を見下ろす女性の姿。彼女のまとう衣服は、ローズ・マダー(赤紫色)。ローズは絵の力を借りて、妄執にとり憑かれたノーマンと対決しようとするが…。何がリアルで、何が非現実なのか?ホラーとサスペンスとファンタジーを巧みに融合させてあなたを未知の世界へと誘い込む。


[ダークタワー関連の本]
呪われた町 Salem's Lot (1975年) ← 読了
ザ・スタンド The Stand (1978年) ← 読了
ダーク・タワー 第一巻「ガンスリンガー」 The Gunslinger (1982年) ← 読了
タリスマン The Talisman (1984年) ← 読了
IT-イット- It (1986年) ← 読了
ドラゴンの眼 The Eyes of the Dragon (1987年) ← 読了
ダーク・タワー 第二巻「運命の三人」 The Drawing of the Three (1987年) ← 読了
ダーク・タワー 第三巻「荒地」 The Waste Lands (1991年) ← 読了
不眠症 Insomnia (1994年) ← 読了
ローズ・マダー Rose Madder (1995年)← 読了
デスペレーション Desperation (1996年)
レギュレイターズ The Regulators (1996年)
ダーク・タワー 第四巻「魔道師と水晶球」 Wizard & Glass (1997年)
アトランティスのこころ Hearts in Atlantis (1999年)
エルーリアの修道女 - The Little Sisters of Eluria (1999) 『第四解剖室』に収録
ブラックハウス Black House (2001年)
なにもかもが究極的 Everything's Eventual (2002年)『幸福の25セント硬貨』に収録
ダーク・タワー 第五巻「カーラの狼」 The Wolves of the Calla (2003年)
ダーク・タワー 第六巻「スザンナの歌」 Song of Susannah (2004年)
ダーク・タワー 第七巻「暗黒の塔」 The Dark Tower (2004年)



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