リチャード・バックマン「レギュレイターズ」読了

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キングが前作「デスペレーション」の続編と言うか姉妹編として、
別名義(別のペンネーム)リチャード ・バックマンで書いた「レギュレイターズ」。
つまり、リチャード・バックマンとスティーヴン・キングは同一人物なんですが…
カバーの折り返しの作者の紹介には、1985年に偽名癌で死亡。
未亡人が94年に未発表の原稿を見つけて発見し発行された…
な~んて書かれていて、キングの若い頃の写真が載ってるところがお茶目!

前回出て来た悪役「タック」がオハイオに住む別の人物にも憑依していて、
ヒーローアニメ(このアニメのタイトルが「レギュレイターズ」)や
西部劇のキャラを実体化させて住民を銃撃しちゃうと言う…
日本で言うと「ゴレンジャー」のメカに「西部警察」の刑事さんも
乗り込ませて、住宅街で銃乱射して住民皆殺し…みたいな展開。
登場人物も「デスペレーション」と同じ名前ながら、親子や兄弟などの設定の
違いなどがあり、前作を読んだばかりの私は、こんがらがってしまい…
最初の100ページを読むのにてんてこ舞い。(笑)

こんな設定だから、もしかしてキング作品ながら、少しギャグ入ってるのかと
思って読んでいたら、とんでもなくいつものハードさ。(笑)
「デスペレーション」ほど過激ではないけれど、残酷な描写で、次々に死んでいく
住民に手加減してないなあ、やっぱいつものキングだなあーと思いつつ読んでいくと、
出ました!自閉症の少年が持つ特殊能力設定!
ザ・スタンド」の知恵遅れのトムや「シャイニング」ダニー萌えの私としては、
やっとここから読む速度が上がって来て、残りを2日で読んじゃいました。

やっぱり「シャイニング」の時もそうなんですが、父親ジャックと息子のダニーの
関係の書き込みが半端なく濃くて、健気で切ないのが良いんですよね。
それはここでも健在で、物語の鍵を握る自閉症の甥っ子セスと
彼を引き取って育ててるオードリィの関係が、これまた錬りに練った設定で…
オードリィの設定が「ローズ・マダー」で、セスの設定が「シャイニング」で、
その世界観を融合させたのがこの作品かなあと思いながら読みました。

またこの作品は、ハガキや映画の脚本、手書きの手紙、新聞記事、遺書、日記などの
ページもあり、視覚的にも創意工夫がされているのも特徴で、これまた最後のページが
心に染みる趣向となっております。「デスペレーション」の方が私的には好みでしたが、
「グリーンマイル」などが好きな方は、むしろこちらの方が良いと思うかもしれません。
映画でしか観たことがないのですが共通項が多いと言われる「ドリームキャッチャー」の
原作も読みたくなってきました。
しかし、まずは「ダークタワー」制覇が目的なので(笑)終わったらと言う事で。
次はいよいよ、ダーク・タワー 第四巻「魔道師と水晶球」 !
どんな展開が待ってるんだろうか。わくわく…。

レギュレイターズ IThe Regulators (1996年)
あらすじ
『デスペレーション』の物語は終わったわけではなかった。舞台は一転してオハイオ州の静かな住宅街。夏の夕立のように、SFアニメや西部劇の登場人物が突然現れ、住民を襲撃する。町の空間は歪み、砂漠の町と子供の落書きの世界が浸食する。町を異変から救うのはいったい誰なのか。鍵を握るのは自閉症の少年だった……。


[ダークタワー関連の本]
呪われた町 Salem's Lot (1975年) ← 読了
ザ・スタンド The Stand (1978年) ← 読了
ダーク・タワー 第一巻「ガンスリンガー」 The Gunslinger (1982年) ← 読了
タリスマン The Talisman (1984年) ← 読了
IT-イット- It (1986年) ← 読了
ドラゴンの眼 The Eyes of the Dragon (1987年) ← 読了
ダーク・タワー 第二巻「運命の三人」 The Drawing of the Three (1987年) ← 読了
ダーク・タワー 第三巻「荒地」 The Waste Lands (1991年) ← 読了
不眠症 Insomnia (1994年) ← 読了
ローズ・マダー Rose Madder (1995年)← 読了
デスペレーション Desperation (1996年)← 読了
レギュレイターズ The Regulators (1996年)← 読了
ダーク・タワー 第四巻「魔道師と水晶球」 Wizard & Glass (1997年)
アトランティスのこころ Hearts in Atlantis (1999年)
エルーリアの修道女 - The Little Sisters of Eluria (1999) 『第四解剖室』に収録
ブラックハウス Black House (2001年)
なにもかもが究極的 Everything's Eventual (2002年)『幸福の25セント硬貨』に収録
ダーク・タワー 第五巻「カーラの狼」 The Wolves of the Calla (2003年)
ダーク・タワー 第六巻「スザンナの歌」 Song of Susannah (2004年)
ダーク・タワー 第七巻「暗黒の塔」 The Dark Tower (2004年)

体調の方ですが…
リウマチの方は、今日は夕方雨が降ったせいか、
夜ちょっと痛みが出てます。ふらふらは、少しだけ良いかも。
でも、やっぱりふらふらしたり、手前の物が見えなくて、
手が当たっちゃったりするので、夕飯はマクタロウといっしょにやってます。


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